広尾町の木でつくる「まちまちえんぴつ」
「まちまちのえんぴつ」とはその“町”の木で作られた鉛筆。樹種もさまざまで手作りの味もでるので、完成する鉛筆も“まちまち”になるということでまちまちえんぴつと名付けられました。今回は、ここ広尾町で広尾町の木を使った「まちまちえんぴつ」を作るイベントを菊地ファームを会場に開催しました。
広尾町で採れたトドマツで芯を挟み、ボンドを薄く満遍なく塗り、芯を木にはさんでくっつけていきます。こに隙間ができてしまうと完成したえんぴつが不恰好になってしまうので、ピシッと綺麗にはめるのが大事!一見ただの棒にしか見えない材料の木ですが、木から鉛筆に加工できる状態にするのには、枝や皮を剥がし、丸太を一枚の板にして、さらにカットしていくなどさまざまな過程があります。
ボンドの接着を待つ時間には、実際に木を切っている現場を見に行き、森林組合の平さんのお話を聞きながら山の中をお散歩。普段木が切られている様子など事前に用意した動画で林業を学びます。動画では、見上げるほど高い木がどんどん倒されていき、見晴らしがよくなっていくのは壮大な光景が映し出され、大迫力! 山中の道沿いには切られた丸太が沢山あってこんなに大きな木から小さなえんぴつになると思うとえんぴつってすごいですね。
この丸太一本からえんぴつはおよそ2万本つくることができる
菊地ファームに戻り、ボンドが乾いたか確認します。そして最後はえんぴつの形を整える仕上げの作業に入ります。少し太めの鉛筆を少しずつカンナで削っていきます。削れていく感触とくるくると丸まっていく木くずを見ると日曜大工をしてるような感覚に。この作業がとても楽しくずっとやっていたいような作業でした。
どうやったらうまく削れるか試行錯誤しながら削っていきます
丹精込めて削ると少しずつ木の棒がえんぴつに姿を変えていきます。完成したえんぴつは、売っているものよりはいびつだけれど、木が生えている現場を自分の目でみて「自分でつくった」ということがなにより大切。完成したえんぴつはオリジナルのえんぴつ入れと一緒にプレゼント。
ピロロ企画では、こういったイベントを開催することで広尾町の自然の豊かさなどを知ってもらう機会を設けています。観光をする際はピロロ企画にぜひお声がけください。