東京【下北線路街 空き地】にて広尾町『MOTTAINAI弁当』限定販売。一日限りのキッチンカー登場
4月24日、東京・下北沢にある【下北線路街 空き地】にて、北海道十勝広尾町の未利用食材を詰め込んだ『MOTTAINAI弁当』の販売しました。使用した食材は、味はいいのに規格の長さに達しなかった昆布、廃用牛という搾乳の役目を終えた牛のお肉。害獣と言われ廃棄されることの多い鹿肉。足が速いなどの理由で価値化されていない未利用魚。どれも本当はおいしいのに、まだ光が当たっていない可能性に満ちた食材たち。
お弁当は「FRYDAY NIGHT」という女性2人組のキッチンカー屋が担当。広尾町の未利用食材をつかった『エゾシカ肉の焼売』『ゲンゲのフライ~星屑昆布~』『牛肉の味噌煮込み』の他、『菊芋のスパイスきんぴら』『長ひじきの玉子焼き』『茎みょうがの甘酢漬け』といった6種のおかずと雑穀ごはんを詰め込み、限定60個で販売しました。
企画をした中村まやにイベント開催の経緯を聞くと「グルメライター時代が長かった私は、全国の生産地を巡ることが多く『この食材は廃棄か自己消費なんだよね』という生産者の声をたくさん耳にしてきました。現に広尾町でも食材の課題を間近に感じています。規格外とかブランド化されてないとか、意味は分かるけど腑に落ちない理由でまだ陽が当たらない食材がこんなにあるならどうにかしたいと思いました。お弁当60個じゃ食材のロスは止められないけど、猟師や酪農家や漁師といった生産者が店頭に立ってトレーサビリティを感じてもらえるお弁当を販売することで、食の意識が高まればと思いました。」と開催の経緯を語ってくれた。
十勝広尾町ではじまった「MOTTAINAI弁当」。これからも広尾町の食材をつかって開催するのはもちろん、未利用の食材がある町での展開を期待したい。
フライヤーデザイン▶ SHIMIZU MIHO